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Vol.13 - 1
2005/01/05発行

 私の近況報告 

熊本大学附属病院 眼科 久高 久美子(10期生)
  
 10期生の久高(梅田)久美子です。開業および近況報告につき原稿依頼を頂いた時は、もう10年目なのかと改めてびっくりしました。この10年ですっかり自分を取り巻く環境が変わってしまいました。ご無沙汰している皆様に私の近況につきご報告させて頂きます。
 卒業後、当時の教授に一目惚れして郷里の熊本大学の眼科学教室に入局しました。1年半みっちり大学病院で大好きな教授の元、昼夜を問わず鍛えて頂き、研修医2年目の途中で北九州の小倉記念病院に出向しました。ここでは外来、手術などを経験することができました。その時に宮崎医大眼科から同じように研修に来ていた主人と知り合い、仕事や飲み歩きをしているうちに結婚することになりました。結婚を機に2年半で医局を退局し、宮崎に移住しました。その後は妊娠、出産、主人の転勤の繰り返しで開業医の先生のところでお世話にはなってはいましたが、仕事よりも家庭にたくさん重きをおいていました。元々、開業志向の強かった主人が医局を退局し、1年間の福岡での勤務医生活後に昨年8月に 'くだか眼科'を開業しました。
 熊本市北部の熊本城から1.5Kmくらい、私が生まれ育った地域で、主人にとっては初めての土地でした。開業に際しては町の自治会長さんや幼い頃よりお世話になった方々が応援して下さいました。開業準備は思っていた以上に大変で、資金の調達から各業者さんとの交渉まで全く知らないことだらけで、その都度先輩方や関係の方々に訪ねながら一つ一つ夫婦で話し合い決めていきました。患者さまはうちに来て下さるかしら?スタッフを上手くまとめていけるかしら?こんなにたくさんの借金をしてもいいのかしら?等など不安だらけでした。また、はさみ1つ、鉛筆1本、コピー用紙1枚全て1から揃えていかねばならず、勤務医時代とは違うたくさんの医療以外の雑務に追われました。3ヶ月ほどは子供達は連日託児所に預け、ほとんど医院につきっきりでした。開院初日にたくさんの患者さんがきて下さった時には、本当に嬉しかったです。同窓生の方からもお祝いを頂き有難うございました。現在は順調に来院患者数も伸びており喜んでおります。
 私は、開院後少し落ち着いてきた頃からまた熊大眼科にお世話になることになり、現在大学病院にて中断していた臨床研修を再開しています。子育て、家事、仕事、主人の手伝いとたくさんのことに関わっているので、今のところ全く余裕はありませんが、朝5時半から午前1時の就寝まで楽しくガンバってます。来年は子供も小学校へあがるので少しは楽になるかしら???と淡い期待をもっています。
皆さん、お近くへお越しの際には是非医院へ遊びに来てくださいね。琉大同窓生大歓迎です。今後開業されるご予定の方もあまり参考にはならないかもしれませんが、どうぞお声をかけてくださいませ。